デスクトップ・PCオーディオを構成してみた
PCオーディオなるものがちょっと流行の兆しがあります。そこで、デスクトップ版のPCオーディオ環境を格安で構成してみました。学生の頃は長岡鉄男さんのバックロードホーンを作ったりなんかした口なもので、オーディオには興味があります。因みにリビングのスピーカーは往年の名器YAMAHA NS-10Mで、30年近くになりましょうか。今でも良い音で鳴っています。
私のオーディオに対する考え方
- スピーカーは楽器みたいなもの、誰でも違いが分かる。
違いは分かるが、どれが良いかは好みの問題。 - アナログアンプの技術(トランジスタと回路)は1980年代には枯れている。
従って、余程安物でない限り一般人には音の違いが分からない。 - 音楽そのものの違いを意識すべきで、機械の違いに意識を集中するのは如何なものかと思っている。
私のデスクトップ・PCオーディオ
従来、私のPCには古いコンポを繋いでいました。思想的に先ずはスピーカーの変更が必要です。
<スピーカーの選択>
格安で選択したのは ONKYO D-D2E です。価格.comで検討して、11,000円。何せデスクトップですから小型のブックシェルフを選択しました。前の適当なコンポのスピーカーと比べると霧が晴れたような良い音です。が、当然ながら低音は出ません。
<アンプの選択>
調べるとTripath TA2020-20というチップを使ったデジタルアンプが秀逸な感じ。アマゾンでLepai デジタルアンプ LP-2020A+というのを2,940円で調達しました。前の適当なコンポのアンプと比べると音の立ち上がりや切れが良くなったような気がします。が、気のせいかもしれません。因みにリビングのアンプと比べてみると違いが分かりませんでした。これは格安ながら最高のアンプだと思います。
<USB-DACの導入>
ここまではPCのアナログ出力の音を聞いています。ネット上ではPCのアナログ出力なんか論外と言われており、USB-DACの導入が必須という感じです。私としては「それってPCがボロいんじゃないの?」と思うわけなんですが、格安高性能のUSB-DACを探しました。ドスパラでaim HD Audio Digital Box (AS372) というのを発見。24bit/192kHz対応の高性能ながら、2,980円でゲットしました。
で、デジタル出力の音はというと・・・違いは全く分かりません。
そもそも今のPCのチップはRealtek ALC892で、24bit/192kHz対応です。ここまで進化したD/Aコンバータの音の違いなんか一般人に分かる道理がありません。
総括すると
スピーカーへの投資は意味があります。本当に良い音で聞きたかったら、部屋を準備して低音も出る大きめなスピーカーが必要です。デスクトップでということになると限界がありますね。
アンプとUSB-DACに関しては、もはや高級品は無用の長物だと思います。究極の音質が格安で手に入る時代になっています。「投資するならスピーカー」と断言できることが分かりました。