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初音ミクに「花は咲く」を歌わせてみた・・・DAWとBOCALOID2入門

 今週はDAW(Digital Audio Workstation)とVOCALOID 2の勉強をしてみました。目標は初音ミクに「花は咲く」を歌わせることです。DAWには無料の
Music Studio Producer(MSP)を使ってみましたが、色々と引っかかる所があって結構ハードルが高いと感じました。

 では早速mp3を作るまでのプロセスのメモを。

 

概略のプロセス

初音ミクに歌わせるにはVOCALOID 2が必要です。3月20日にはVOCALOID 3が発売されたみたいですけど・・・。
・無料で使えるDAWソフトMusic Studio Producerを導入します。
・WindowsのMIDI音源ではちょっと脆弱なので、無料で使えるMIDI音源ソフトCoolSoft VirtualMIDISynthを導入します。こいつで使うSoundFontとしてはFluidR3_GMを採用してみました。これを解凍するのに専用の解凍ソフトsfArkというソフトが必要です。
・「花は咲く」のお手本はページはこちらMIDIファイルはここからゲットします。
・このMIDIファイルをMSPに読み込んで、ボーカル相当のパートを切り出して新しいMIDIファイルを作ります。
・これをVOCALOIDに取り込んで、音符に歌詞を流しこんで、おかしな所を修正します。
・完成したらWaveファイルとして書き出します。
・これをMSPに取り込んで、MIDIの演奏とタイミングが合うように調整します。
MIDIの演奏をオーディオトラックに録音します。
・ボーカルと演奏のオーディオトラックをミックスダウンして新しいオーディオトラックを作ります。
・これをWaveファイルとして書き出します。
・これを適当なソフトでmp3ファイルに変換します。

 

VOCALOID 2の導入

・特にコメントすることはありません。
VSTiプラグインが C:\Program Files (x86)\Steinberg\VSTplugins\VOCALOID2 にインストールされていることを覚えておきましょう。

 

VirtualMIDISynthの導入

CoolSoftのサイトから CoolSoft_VirtualMIDISynth_1.7.0.exe をゲットします。
・これを実行してインストールします。
・音源データはSynthFontのサイトから FluidR3_GM.sfArk をゲットします。
・同じくsfArkという専用の解凍ソフトをゲットします。
・sfArk.zipを解凍して、sfArk.exeを実行し、FluidR3_GM.sfArkを解凍するとFluidR3_GM.SF2というファイルができるので、これをC:\Program Files (x86)\Steinberg\SoundFontの下とかに移します。
・Configure VirtualMIDISynthを起動して、SoundFontのタブにて+ボタンをクリックして、先のFluidR3_GM.SF2を指定します。
・オプションのタブにてオーディオ出力デバイスを指定できることを覚えておきましょう。

 

Music Studio Producerの導入

Music Studio ProducerのサイトからStandardまたはIndependenceをゲットしてインストールします。私は両方入れてみましたが、違いがよくわかりません。
・取扱説明書(PDFファイル)もゲットしておきましょう。
・MSPはVSTi対応ということですが、VOCALOID2VSTiプラグインを駆動できません。MSPの英語版をゲットして解凍すると、vstrack.aepというファイルが入っています。これを日本語版のそれと入れ替えると動くようになりますが、必ずしも安定していないようです。

 

初音ミクのボーカルを作成する

こちらのサイトから「花は咲く」のMIDIデータ(hanahasaku.mid)をゲットします。
・Music Studio Producerを起動して、hanahasaku.midを開きます。
・ボーカルのトラックは1です。トラック2~16を削除して、[名前を付けて保存]を使い、適当な名前のMIDIデータを書き出します。
VOCALOID2を起動して、このMIDIデータを読み込みます。
・[ジョブ]の[歌詞の流し込み]機能を使って、歌詞を流しこんでいきます。
・「わたしは」と入れると、ワタシハと発音されるので、「わたしわ」と入力します。
・再生してみておかしな所を試行錯誤して修正します。
・完成したらVOCALOID MIDIで書きだして、MSPに取り込み、VOCALOIDVSTiプラグインを使って歌わせたいところですが、MSPでは無理があるようです。
・仕方がないのでWAVEファイルで書き出します。
・このWAVEファイルをMSPにてインポートします。
・インポートするとオーディオエントリーが開きます。別にオーディオトラックを表示させます。オーディオエントリーをコピーして、オーディオトラックに貼り付けます。
MIDI+Audioの状態で再生してみましょう。演奏より歌が遅れていると思います。
・2本のオーディオトラックを両方選択した状態で、マウスで時間幅を決めて、[編集]-[時間削除]の機能でオーディオトラックのタイミング合わせを行います。
・ここまでで初音ミクが演奏に合わせて歌う状態になりました。

 

ステレオミックスダウンして音楽ファイルを作るまで

(1)一番簡単な方法

・MSPからスピーカーで再生している音をそのまんま録音するのが一番簡単です。
・コントロールパネルにあるサウンドの録音タブにて、ステレオミキサーを使える状態にします。
・無料で使える音声編集ソフトWavePadなどを使って録音し、mp3形式など好みのフォーマットで書き出します。

 (2)普通の方法

・先ずはMIDIトラックの再生音をオーディオトラックに録音します。Windows7の場合はミキサーを入力にすれば録音できると思います。
・オーディオトラックではVSTiのプラグインを使ってリバーブとかの効果を追加できるので、好みの調整を行います。
・ボーカルと演奏のトラックを再生して、別のトラックに録音します。
・これをWAVEファイルとして書き出します。
・好みのフリーソフトなどでMP3形式などに変換します。

 

MSPはWindows7と相性が悪い?

 ここまでひと通り作業が出来たんですが、その後 Music Studio の調子が悪くなりました。MSSもMSIもです。オーディオトラックが上手く再生出来ません。Windows7のMMEドライバとの相性が悪いようで、ASIOドライバだと再生できたりします。

 MSPはDTM入門で遊んでみるには良いソフトですが、やはり限界を感じますので、別途 Cubase とか検討してみようと思います。