今日のコーヒー自家焙煎: ミディアムローストもいいんじゃない?
普段は結構深く煎って生活のコーヒを飲んでいるのですが、イエメンマタリをフルシティーローストくらいで飲んでみるとちょっとな~と感じたので、珍しくミディアムで煎ってみました。これはこれで美味しいじゃないですか。やはり豆には焙煎業者さんが推奨する焙煎度合いというものがあるような気がします。
焙煎度合いの基準というものは日本国内で結構揺らいでいるもののようです。そうなると自分なりの基準を持たないといけません。dari88が今日現在考えている焙煎度合いの基準を次の表に示しておきます。
焙煎度合いの基準
焙煎度合 | 小区分 | ハゼでの判断 | 温度の目安 |
中煎り | ミディアム | 1ハゼ連続の終わり | 220℃~ |
ハイ | 2ハゼ最初のピチッ | 230℃~ | |
中深煎り | シティー | 2ハゼ連続開始 | 235℃~ |
フルシティー | 2ハゼ連続から30秒 | 235℃~ |
※ 温度は赤外線放射温度計で豆の表面温度を直接測定した場合です
では今日のコーヒー自家焙煎です。
焙煎温度プロファイル: #26
温度変化率: 1ハゼ以降 2.7℃/分
生豆: イエメン マタリNo.9
焙煎度: 中煎り
焙煎条件: 手網+銀紙ダンパー、200g、やや強火、
10cmスタート、10分30秒で少し上げた
お味:
抽出: 焙煎の半日後、ハリオV60、90℃、3分、450cc
香味: ミディアムのコーヒーだな・・・、美味しい
考察:
・どうも手網の位置が狂いを生じたような気がする。これは12.5cmのプロファイル相当です。2.5cmというと誤差範囲のようにも思えますが、習熟すると人間って結構精度が高いと思うんですけどね?
・1ハゼが始まると温度上昇率が急に下がる現象が再現しているように思えます。ハゼながらエネルギーを放出しているんですかね?
→(12/02 追記)ネットで調べたら(株)大和鉄工所さんの設計屋のBLOGを発見しました。1ハゼで最後の水分が抜ける時に温度上昇率は6℃/分から4℃/分に低下するようです。この原因は気化熱であるとしています。大和鉄工所さんはカフェ・バッハの田口護さんの焙煎機を作っているところですね。このBLOGも素晴らしいものがあります。貴重な発見でした。
焙煎機では温度測定に熱電対を使っています。この熱電対は豆とは点接触しており、豆温度とはいえ実際には豆の近傍の空気の温度を測っています。その構造も手伝って、豆の温度変化に対する応答は鈍感です。これに対し、赤外線放射温度計は豆そのものの表面温度を測っており、測定も高速です。焙煎温度プロファイルを見るときは測定法の違いを意識することが必要です。
今回の焙煎温度プロファイルでは、1ハゼで温度上昇率が11.7℃/分から2.7℃/分に急減速しています。このデータは1ハゼの現実をよく物語っていると思います。1ハゼは単にバチバチと音がしているだけではなく、豆は激しく変化しているんですね・・・。