今日のコーヒー自家焙煎: 驚きの事実! 産地の違いって何なのよ?
今日は手網三段焙煎法でパプアニューギニアとケニアを煎ってみました。
今朝煎って夜に試飲して、今題名を変更して追記しています。驚くべきことに、パプアニューギニアとケニアは全く同じ味でした!
(1)パプアニューギニア
焙煎温度プロファイル: #28
温度変化率: 1ハゼ以降 5.3℃/分
生豆: パプアニューギニア フィニステラ AA
焙煎度: 中深煎り
焙煎条件: 手網+銀紙ダンパー、200g、やや強火、
三段焙煎法(10-15-20cm)
お味:
抽出: 半日後、カリタ式、85℃、3分、300cc
ケニアと同時に抽出して味を比べた
香味: ◎ 合格です、美味しい
ケニアと全く同じ味です!
(2)ケニア
焙煎温度プロファイル: #29
温度変化率: 1ハゼ以降 6.5℃/分
生豆: ケニアAA
焙煎度: 中深煎り
焙煎条件: 手網+銀紙ダンパー、200g、やや強火、
三段焙煎法(10-15-20cm)
お味:
抽出: 半日後、カリタ式、85℃、3分、300cc
パプアニューギニアと同時に抽出して味を比べた
香味: ◎ 合格です、美味しい
パプアニューギニアと全く同じ味です!
考察:
・1ハゼ以降の温度上昇率が肝心な所ですが、2回とも6±1℃に入っており問題無いと思います。このくらいの誤差ですと、ガス圧起因なのか、手網の高さのブレなのか、豆の性質なのか判別できそうもありません。
驚くべきことに、両者は全く同じ味でした。家内も同じ意見で、交互に飲んでも違いを識別できません。コーヒーは同じ煎豆を飲んでも、飲むたびに印象が違うのですが、産地が違っても全く同じ味とは・・・何で? 以下は仮説です。
・コーヒーは産地の違いなど殆ど無く、あるのは精製法の違いだけである。たまたま両者の精製法が類似していたためである?
・コーヒーはフルシティまで焼いてしまうと多少の産地の違いなど識別不能になる?
もう一つ言えることがあります。今回の焙煎温度プロファイルには多少の相違がありますが、味は全く変わらないという事実です。
・煎り止のタイミンが同じなら、多少の温度プロファイルの違いは味に影響しない?
今日は大変な収穫がある一日となりました・・・(^^;;;
12月8日 追記:
念のため本日夜に再度同時抽出を行なって味を比較してみましたが、同じ結果でした。両者の味は識別不能です。これをもって次のことは確実に言えます。
・パプアニューギニア フィニステラ AAとケニアAAは、全く同じ味のフルシティーに煎ることが可能である。
12月9日 追記:
こうなると気になるので、#27のタンザニアAAとケニアAAを同時抽出法で比較してみました。結果、タンザニアの方が多少苦味が強いがその他の違いは分からないという程度でした。恐らく単独で飲んでどちらの豆か当てろと言われたら、分からないでしょう。抽出温度、時間、やり方や、豆の挽き方による味の変化の方が大きいと思います。また、朝・昼・晩、気分、直前に食べたもの等による印象の受け方の違いのほうが大きいのではないでしょうか。
仙台の宮嶋さんが「コーヒーは全てエチオピア」と言っている意味がよく分かります。
これら三種の豆の精製法は恐らく水洗式でしょう。次回は精製法が明らかに違うイエメンマタリ、マンデリンで味の比較をしてみたいと思います。